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注文住宅の土地選び!角地のメリット・デメリットを解説

注文住宅の土地選び!角地のメリット・デメリットを解説

 

マンションの「高層階」や「角部屋」と同様に、注文住宅でも「角地」は人気の土地です。
ただ、二方向の道路に面しており、開放感のある住まいを建てられる角地のデメリットを見落としていると、住み心地のよい家を建てることができません。
今回は、角地のメリットとデメリットの両方を解説します。

 

角地のメリット

角地のメリットは、何といっても日当たりの良さと開放感です。
ただ、ほかにも複数のメリットがあるので、順番に見ていきましょう。

 

角地のメリット:日当たりが良く開放感のある住まいを設計しやすい
住まいの二方向が道路に面している角地は、隣家によって日差しを遮られないので、非常に日当たりが良いのがメリットです。
日当たりの良い南側に洗濯用のスペースを設けたり、南向きのリビングを作ったりすれば、快適に生活できるでしょう。

 

角地のメリット:設計の自由度が高い
一般的な土地は、一方向しか道路に面していないため、使いやすい玄関や居室、駐車場の位置や向きが固定されてしまいます。
しかし、2本の道路に接している角地なら、少なくとも2方向のどちらか好きな方に玄関などを配置することが可能です。

 

角地のメリット:通常の土地よりも10%広い家を建てられる
家を建てる場合は、都市計画法において土地ごとに定められた、「建ぺい率」という割合を守る必要があります。
建ぺい率とは、「土地に対する住宅1階部分の床面積」のことです。
たとえば、広さ50m2、建ぺい率が60%の土地には、最大でも1階の床面積が30m2の住宅しか建てることができません。
しかし、角地の場合、自治体によって建ぺい率が10%緩和してもらえます。
上記の例でいえば、最大35 m2、約3畳も広い家を建てられるのです。

 

角地のメリット:目立つため防犯性が高い
角地は視認性が良く、不審者や空き巣等に目をつけられにくいというメリットがあります。
注文住宅を始めとする一戸建ては、高層マンションなどと比べると空き巣被害に遭うリスクが高いもの。防犯性の高さは、大きな魅力といえるでしょう。

 

角地のデメリット

角地にもデメリットはあります。
おもなデメリットとして、
・騒音
・事故のリスク
・価格の高さ
があります。

 

角地のデメリット:交通量の多い道路に面していると車の通行音がうるさい
角地は2本の道路に接しているため、車の走行音が響きやすいものです。
国道に近い場所や、近隣住民が通勤で頻ぱんに通る道に面している場合、窓の位置を工夫したり防音グッズなどを使ったりして、外の音を防ぎましょう。

 

角地のデメリット:価格が高く外構工事にもお金がかかる
日当たりの良い角地は、人気があるため近隣の土地よりも高額です。
また、目隠しや事故に備えた安全策として、道路沿いに塀やフェンスを作ったり、生け垣を設置したりする必要があります。
頑丈な塀の取り付けにはそれなりにお金がかかるので、外構工事の費用も予算に含めておきましょう。

 

角地のデメリット:家の中が見えやすくなることも
道路沿いに窓を設置すると、家の中をのぞかれてしまうというデメリットがあります。
人が通るたびに視線を気にする必要がある住まいだと、家の中でリラックスできません。
目隠しを設置する、リビングを2階に持ってくるなど、家族のプライバシーを守る工夫が必要です。

 

角地のデメリット:車の出し入れがしづらい
角地に注文住宅を建てると、朝晩の通勤・帰宅ラッシュに巻き込まれて、車をスムーズに出し入れできない場合があります。
住宅地だと飛び出してくる子どもへの配慮も必要です。
移動に車を使うなら、「車の出し入れのしやすさ」も考慮しましょう。

 

角地のデメリット:日当たりが良すぎてまぶしい・暑い
日当たりの良さは角地のメリットですが、南向きの部屋は、日差しが強すぎてまぶしく感じたり、部屋が暑くなったりしやすい欠点もあります。
注文住宅なら窓の位置や高さを調節できるので、光を取り込みすぎないように設計することをおすすめします。

 

場所によっては高さ制限等がかけられる場合がある
土地によっては、
・高さ制限(周辺の日当たりを確保するため家の高さに制限がかかる)
・隅切り(角の部分には塀や建物を建ててはいけない)
といった規制の対象になるので、注意が必要です。
建築上の制限が多ければ多いほど設計の自由度が妨げられてしまうので、角地を買うなら法的な制限も確認しておきましょう。

 

まとめ

今回は、注文住宅の土地として人気の高い角地のメリットとデメリットを解説しました。
日当たりや設計の自由度で優れている角地ですが、住みやすい家を建てるためにはさまざまな工夫が必要です。
土地選びは、「角地だから良い」というわけではありません。
デメリットのある土地でも、設計次第で暮らしやすい家にできるので、注文住宅の土地選びや角地の家を設計する際の注意点について気になることがあれば、ぜひ一度、当社にご相談ください。