中古物件のトラブル対策!よくあるトラブルの回避方法を解説
中古の不動産を購入する場合は、住宅トラブルのリスクが低い物件を選びましょう。
中古不動産ならではのトラブルを回避するためには、中古物件のトラブルについての知識が必要です。
そこで今回は、中古物件のよくあるトラブル事例の紹介や、トラブルの回避方法について解説していきます。
中古物件のよくあるトラブル事例
中古物件の購入後によくあるトラブルの代表例は、「設備が壊れていた」「設備に問題があった」というものです。
短時間の内覧だと、中古物件を隅々までチェックすることは難しいものです。
まずは、代表的な住宅トラブル事例を押さえておきましょう。
中古物件のトラブル事例:購入した中古住宅に大きな瑕疵(欠点)があった
中古物件を購入してから、
・シロアリが住み着いている、または過去にシロアリ被害に遭っていた
・雨漏りしている
・住宅内で人が亡くなった過去がある
・近くに反社会的勢力の事務所がある
といった問題は、中古不動産売買でもよくあるトラブルです。
不動産を買う人の大半はローンを組んでいるため、何かしら問題があっても「我慢しよう」と考えがちですが、重大な問題点を発見した場合は我慢する必要はありません。
中古物件のトラブル事例:水回りの故障
・トイレの水が流れない
・お風呂の排水口から水が逆流する
・給湯器が壊れてお湯を使えない
というのもよくあるトラブルです。
水回りは基本的に毎日使う場所なので、劣化が早く進みます。
また、浴室周辺は湿度も高いため、「カビ臭いと思って調べてみたら浴室の隅にカビが生えていた」「木材が腐っていた」と気づくケースも少なくありません。
湿気で腐食した建材は、決して元の状態には戻りませんし、カビもアレルギーなどの原因になるので、一戸建てを買うなら水回りのチェックを怠らないようにしましょう。
中古物件のトラブル事例:内覧で見つけられなかった壁・床・基礎などの傷を発見した
中古住宅を購入する場合、基本的には内覧をしてから購入を決めます。
ただし、内覧に使える時間は有限です。
家の隅から隅までチェックできるわけではないため、収納の奥や天井裏、床下などのトラブルに後から気づく場合もあります。
トラブルを見つけたらどうすべき?中古物件トラブルの解決方法
トラブルを見つけたら、どのように解決したら良いかをご紹介します。
中古物件のトラブル解決方法:写真・動画で問題箇所の記録を残す
住宅トラブルが起きたときは、とにかくその証拠を残すことが重要です。
スマホやデジカメなどを使って、トラブル箇所の写真・動画の記録を取りましょう。
中古物件のトラブル解決方法:証拠を取ったら一刻も早く不動産業者に連絡する
トラブルの証拠を残したら、中古物件を買った際に仲介した不動産業者に連絡を取ります。
時間をあけるとトラブルが悪化したり、保証期間が切れてしまったりするので、できるだけ早く連絡しましょう。
中古物件のトラブル解決方法:トラブルの責任を明らかにして業者や売り主に補償してもらう
トラブルの責任が相手側にあれば、売り主や不動産業者に補償してもらうことができます。
証拠がないと、トラブルの事実や程度を証明できないので、必ず写真・動画を用意しておきましょう。
また、口頭でのやり取りも記録しておいた方が良いので、ボイスレコーダーなどがあると便利です。ボイスレコーダーがなければ、スマホの録音アプリでも構いません。
中古物件のトラブル解決方法:弁護士や消費生活センター等に相談するのも一手
もし、不動産業者に相談しても解決しない場合は、
・弁護士
・法テラス
・消費生活センター
などに相談するという方法もあります。
買い主側にトラブルの原因がなければ、泣き寝入りをする必要はないので、トラブルを見つけたら解決を目指しましょう。
トラブルになりそうな物件を避けよう!不動産トラブルの回避術
中古物件トラブルは、多くの場合、交渉すれば解決できます。
ただ、不動産業者や売り主との交渉にかける時間やお金は無駄なので、トラブルのリスクが低い物件を選んで、余計なトラブルを回避するのが得策です。
とはいえ、不動産の素人が自分の力と知識だけで住まいのトラブルを見つけ出すのは簡単ではありません。
第三者機関に住宅の状態をチェックしてもらえるホームインスペクション(住宅診断)を利用したり、信頼できる不動産業者におすすめの物件を見つけてもらったりして、トラブルのリスクを下げることをおすすめします。
まとめ
今回は、中古物件によくある住宅トラブル事例と、トラブルを発見した場合の解決方法、またトラブルになりそうな不動産を避けるポイントをご紹介しました。
さまざまなトラブル事例があるため、「問題が多いなら中古物件は避けておいた方が良いかもしれない」と思った人もいるでしょう。
ただ、大きなトラブルを抱えた中古物件は、市場の中でもごく一部です。新築住宅でも、結局はハウスメーカーを吟味する必要がありますし、手抜きの施工をされる可能性もあります。
大切なのは、予算や要望に合う住まいを選ぶことです。不動産業者の力を借りたり自分で勉強したりして、満足できる物件を見つけましょう。
当社では、住宅購入についての質問を随時お待ちしております。